遠く遠く、近くて遠い彼方まで(フジファブリック ホシデサルトパレードTOUR2011 in広島クラブクアトロ)

気のおけないセッション、深まる音像、音のようには上手く噛み合わないけど素のままが愛しいトークも全部ひっくめて、フジファブリックのライブってワンマンってツアーってこうだよねと噛み締めた。

一本足りないギター。それをただ補うんじゃなく、“このフジファブリック”が描ける音像の最高潮を試みて魅せてくる。


賛否両論あると思うんだけど、「虹」のサビで合唱?が起こったの。総くんの歌声とファブの音とそして客席の歌声が混じりあったのをみて、「今だけは許される」って直感的に思った。ここで伝えないとって、ここで伝えたいって思った。
それを総くんも感じたのか二番のサビはこっちにゆだねて、でも総くんも一緒に歌ってて。その一瞬、あの曲を全員で響かせることで「フジファブリック」って存在への想いを交換して共有したように思うの。

あの子らのファブへの想い、私達のファブへの想い。それぞれのファブへの想いという絆を確認する行為だった。それはこのツアーを通じて、そして広島のライブ中を通じて積み重なったものが「虹」のこのタイミングで現れたように思う。
その後に総くんが「今日の広島のライブは、始まる前からなぜか一生忘れられない夜になる予感があったけど、本当にその通りになった」と言ってた。

総くんもダイちゃんも加藤さんもトシちゃんもよく笑ってすげぇ楽しそうに音鳴らして、それを全力で浴びて受け止めてフロア中が笑顔で満たされてた。あいつも向こうで笑ってんだろうなって、そう信じれる夜。

<セットリスト>
1.STAR
2.理想形
3.夜明けのBEAT
4.スワン
5.B.O.I.P
6.スプラッシュ
7.地平線
8.パンチドランカー
9.アイランド
10.MUSIC
11.Drop
12.君は炎天下
13.パレード
14.TEEN
15.アンダルシア
16.会いに
17.虹
18.ECHO
EN1.僕らが旅に出る理由
EN2.TAIFU