さよならも好きになるために(寺岡呼人 一人弾き語り全国ツアー徒然道草第四幕 in名古屋ellFITSALL)

ユーミンご推薦、エビフライサンドにからくり信長
サンドはえびフライをしゃくしゃくキャベツとふんわり卵で更に挟んでて、800円強も納得のボリューム。信長公はからくり自体のおもしろさは薄いですが、この仕掛けの存在など総括的な愉快さはあるので一見の価値はあり。

平川地とのセッションにて、多分初めてベース弾く呼人さんに生で遭遇しました。か っ こ い いぃ(恍。正直ベーシストとしての呼人さんを計りかねてたってか、ジュンスカ時代からブランクある訳だし、レコん時ちょこちょこ弾いてたといえライブはまた違うし、とにかく呼人さんがベース弾く図って映像で見てただけだから実感として絵が浮かびづらかったの!……あの人、ベーシストなんですよね(やたらと平謝り。“ベーシスト”な寺岡呼人に惚れ直した夜。惚れ直したってか、これは新たな出会いなので新たな恋ですよ。それくらいに新鮮、それくらいに衝撃。譜面ガン見だろうがかっこよかったのよ。

雄弁にってんじゃないんだけど、しっかりじっくりと歌う音。三宅さん20thアルバムで友部さんとの曲に参加されてるベース聴いた時も同じ印象受けてたんだけど、なにぶん絵が浮かばないからイマイチぴんときてなかったんよ。今夜出会った音で確信した、あれは、あれは呼人さんのベースだ。今更だろうといいんだ。今更だろうと恋しちゃったんだ。
そんでそんな呼人さんのベースと平川地の3人で厚い熱い音だすったら!すっかり男くさくなったご兄弟、いい震えかますわー。平川地から感じたのは“嘆き”。過去に対する悲しみは後悔になるけどそうじゃなくて、もっとなんか原罪的な質感。呼人さんと演った平川地の楽曲は「かわれないので」と「とうきょう」。初期すぎるこの2曲から特に感じたんすが、そういう質感を当時の直次郎くんの声で重ねるアンバランスさが違和感として機能してたのかな。昔あった違和感は声の変化によって今は薄まってんだろうけど、また違った手触りが発生してると思う。最新予定シングル曲3つともかまして下さいましたが、語弊があるんだろうけど素直に言うとおもしろかった。「トマト」がかわえぇ。多分根本的な質感は消えないんだけど、その時々のリアリティでどう向き合ってきたか、そんでこれから向き合ってくのかが結構変わってんじゃないかと勝手に思ったので、あれこれ聴き返してみたし。

徒然本編は最終東京を残すのみで、私の徒然はこの名古屋でおしまい。おかわり希望の気持ちはいつだってあるんすが(広沢さんとももっと聴きたいし、平川地なんて一日だけなんてもったいなさすぎる)、確約された「また」じゃないけど「きっと、いつか」の予感が詰まったさよならだから、寂しさと同時にワクワクもするんです。しばらくはゆずのねジュンスカとベーシストな呼人さんが続きそうですが(そしてそれにドキドキしますが)、また“寺岡呼人”に会える日もゆっくり待ってます。

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<その他報告>
・知り合いの整体師(本業はクリーニング屋という不思議極まりない方)が楽屋に来てくれたからって、平川地のご兄弟が目の前にいるってのにパンツ姿で整体してもらった呼人さん。ご兄弟もMCで「(呼人さんの)パンツは赤だった」と零してましたが、リアクション困っただろうなー。
・その整体師さんに言わせると龍之介くんは「停水」状態で本来より頭がデカくなってるんそうな。そのことをコールアンドレスポンスのネタに使ってたよ呼人さん…。
・GC6の時点で呼人さんと身長並んでご兄弟ですが、今や2人とも180センチを超え(龍之介くんが184オーバー、直次郎くんが180)呼人さんが小さく見えるというレア現象発生。
・平川地ファンのお姉様方の声援に「黄色い声ってのもいいですね」と新鮮そうな呼人さん。あげたらあげたであなた照れてリアクションに困るじゃん。
・マイペーストークで広沢さんを翻弄してた呼人さんですが、そんな呼人さんを困らすトークペースな龍之介くんに大喜び。自分より困ったしゃべりする人が好きなんだろうか…?龍之介くんのそういうペースは兄弟だから流せるだろうけど、呼人さんが入って直次郎くんはどうだったろう。兄のしゃべりを任せられるから楽だったろうか、困った×2でやりづらかっただろうか。気になる。

声と見かけがすっかり男くさくなっててビビッた平川地ご兄弟でしたが、言動は年相応に10代の子で微笑まし。ACのしっちゃかめっちゃか企画を舞台袖で見てんの呼人さんに指摘されて手だけだしてふってたりと、やーよい輪でした。