12月9日 ELLEGARDEN@高知BAY5SQUARE

千葉出身と神奈川出身とアメリカ出身のバンドに、高知出身で今は住んでいない私が故郷で会って来ました。彼らがいて、音が鳴って、拳をあげる。「ただいま」と思う自分がいました。それは高知という場所に対してではなく、どこであろうがエルレガーデンのライブという空間に私が帰ってきたということ。またここに、帰って来れた歓喜

声にならなかった感情がつまった、うたに心を預ける。ヘッドフォン越しにじゃなく、振動が熱が直に触れる。目を開けたら彼らの笑顔がある。そして自分と同じように彼らに心を預け、応えようと掲げられる拳の波がある。今夜だけは今だけは、一人じゃないって思ってもいいですか?どんなにうたに心を預けても、私の気持ちは私だけのもの。だから心をたどるのは常に自分一人でしかありえないんだけど、ライブって空間でだけは一人ぼっちで泣かなくてすむ。

一人ぼっちで泣いてた夜の色も、今こうやって大好きなバンドと彼らの音楽をおもっくそ楽しんでる夜の記憶に塗り替えてくれる。楽しくって最高で笑っちゃってんのに、でも必ずまたここを出て行かなくちゃいけないって事実に涙がボロボロ出てくんでやんの。当然だって受け止めてたつもりだったのに、初めて本気でこの夜が明けなきゃいいのにって願いかけた。
でも最後のあの曲に次のいつかの約束を託したら、哀しくて寂しくてもちゃんと自分で選んで出て行けた。それでも哀しさや寂しさは完璧には消えてくれなくて、帰り道に泣いてしまった。でも涙の先に浮かぶのは、最強のあの笑顔。寂しくて哀しくても、それよりも鮮明に残る楽しかった!という気持ち。
だから「さよなら」じゃなくて、「行って来ます」って言わせて下さい。また絶対帰ってきます。いつだろうがどこだろうが、彼らは音を鳴らし続けるから。いつかどこかで、必ずまた。

具体的にCDJにワンマンツアーで!と云える強運を噛み締めつつ、0お疲れぃ!した。また来年宜しく。カレーとお好み焼喰おうな。