GOING UNDER GROUND Tour "TUTTI" inなんばハッチ

夏に備え梅雨時期は自粛する心づもりだったんですが、「ハミングライフ」が決定打となり我慢しきれずゴイングさんin大阪行ってきました。

TUTTI」のデザインコンセプトを巧いなぁと思うんですが、ゴイングさんの楽曲は大人になってから貰った(出会った)ヌイグルミのイメージ。「まだ何者でもなかった」時期は何者でもないぼくらって同質の存在だけど、でも何者かになろうと選択した瞬間から孤独が始まる。まったく同質の存在をめざすことはできないからで、まだ何かになってないけどなろうと探してる個の孤独。そんなひとりぼっちの夜に寄り添うもの。
あくまでヌイグルミはものであって、そこに投影するのは選ぶまでの自分、選んだ時の自分、あの時隣にいた君、今は隣にいないけど何処かで同じようにひとりで立ってる君。幻想でしかないんだけど、その幻想に慰められたのならその人にとっては真実になる。

バンプとかアジカンさんとかは最初の初めての選択の時期を唄ってると私は想ってるのですが(彼らの楽曲へのリスペクトを込めて中高生は聴けばいいって思います)、選択する瞬間だけでなくて選択した後の時期へも表現が移行してってるのがゴイングさんいいなーと思うとこです。「TUTTI」でボンヤリ感じてたのが「ハミングライフ」で確信もって、今のこのタイミングでゴイングさんに会いたくて突発的参戦でしたが今日この夜会えて本当に良かったです。

サウンドはびっくり箱な印象。色々仕込んでてあっちもこっちも総動員で、単純な担当楽器の割り振りでなくみんなで音を生み出してる様が愛しい。洋一さんのキーボーディスト的フリースタイルにキュンキュンし、素生さんのかっこよさに虜になり、丈さんといっさんにほんわかし、そしてヒロキ・ナカザに戦慄。
アイドルみたいに甘くはなく、スターの様にギラギラしてるのでもない。なんだ、あの子はなんなんだとハラハラしてたところに飛び出す「うちの王子様」発言(by素生さん)。…猫目の王子様?!!猫目の王子様は猫科だけどぜってーライオン。ためらいなく頚動脈狙えそうだよ。そんなオーラー(どんなだって言われそうですけど、気をぬいたら喰われそうな本能的危機感感じるかっこよさ)発しながらケンちゃんばりの高音ハモとか繰り出してくるってのが、とことんまでも恐ろしいお方です猫目王子。

去年の9月ファブ目当てで行った(くせに逃げられた)ライフサイズロックがゴイングさん初体験で、その時も気持ちのいいバンドだなと思いましたが。久しぶりの再開且つ初ワンマンは、もー好きになっちゃう。てかもう好き!
「良いなー」から「好き!」に転換する瞬間の切っ掛けとして、ゴイングさんに関しては「ハミングライフ」の存在が大きいですが今回アルバム「TUTTI」ツアーに参戦して一層あのアルバムの楽曲達に過去曲も好きになりました。一期一会のライブのなかで(本日書くの2度目になりますけど)今日この夜に会えてホント良かったと思えます。最終武道館、きっと金光さんがレポ書いてくれるだろうから楽しみですわ。