Traveling,Rolling(レミオロメンTOUR2008 “Wonderful&Beautiful”in高知県民文化ホール)

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音楽とは旅であると、藤巻はあるアンケートで答えてた。藤巻にとって音楽がそうであるように、レミオロメンの音楽でもって旅に連れてってくれる、そんな夜。
季節を時間を空間を自在に行き来して、出会うのはいつかの景色。いつか出会った、今出会っている、もしかしたら出会うかもしれない景色。そんな旅の終点は、旅の始まりであった景色。戻ってきたのは“今”という時間。そして今度は未来へと、ここから向かうために“今”を確認するひとときの旅。始まったんだね、始まってたんだね。さぁ連れてってよPOPEGG。
久方ぶりのワンマンツアーやらサポギタ参加やら、色々期待値高まってソワソワしてましたけど、まずはお見事!お見事と、云ってあげたい。音人での宣戦布告どおり「朝顔」曲を芯につなげつつも、シングルW&B3曲を柱として据えてるのが好感。アルバムとして明確に伝えたい何かがまだ生まれてないからこそ、今まで持ちえたものと今まさに変化してるものを確認して繋げることに専念してるのもかえって気持ちいい。
そういう清清しい気持ちよさを感じつつも、何かに定まる前のエネルギーの質はとんでもなくて震えた!奮えたっ!!特にまずは啓介さんよ。音の鋭さが怖いくらいだった。今までも自由自在に歌う音色に聴き惚れてたけど、歌ってうねって突き刺してくるような、表情が格段に増した。啓介さんの持つ繊細さや激しさがそのまま表されたような、そんな音。その変化って啓介さん自身の中での何かってのもあるとは思うんだけど、私はサポートギター導入が大きいと思う。サポートギターをいれたことで、啓介さんが安心して本気だせるんだって思った。今までだって本気だしてたけど、あくまで3人+キーボードでだせる表現のMAXというか。この啓介さんのベースに藤巻のギター一本じゃ、音がのまれてあわさんない。それくらいにまで思った。そんな音での攻めに反比例するかのように、今夜はトークが冴えなかった啓介さん。鰹を牛肉の様だと主張したり、高知で徳島の話をしかけたり、最後には「あーおれ、今日ダメだわ」とMC離脱。
あんまりにも序盤(ワンダーランド〜RUN)啓介さんが一人ですごすぎて、治くんがんばれ!(じゃねぇとせっかくのうねりが崩れる)と手に汗握ってたんすが、「蒼の世界」から徐々に空気濃くなってく。いーい低音(とギターのきらめきもイイ!)生まれてんだけど、サビのキーボード高音が全部かき消してて泣き崩れました。初めて…初めて皆川さんを憎んだ(噛。でもそっから「深呼吸」やら「電話」とかの流れで過去曲で元々持ってる存在感出してきてた!「流星」とかでは新しい音の表情も見せてくれて湧いたわ。治くんは本人自己申告でも調子よかったみたいで、いっぱい叩きますと嬉しそう。「「明日にかける橋」のワンマンショーも復活など聴かせ場増えてますしな。「蒼〜」を特に、再会に期待!
サポートギター工史(クシ)くんはレミと同学年。プレイヤーとしての彼のもつ音というよりも、藤巻のギターをサポートする音という印象。基本的には相変わらず藤巻がひいて、随所隙間を補ってくれてた。でもおかげさまで啓介さんのベースとギターが響きあうという、今まであまりレミではなかった楽しみが増えました。一プレイヤーとしての彼の音も聴いてみたし。
土佐犬って普通に飼ってないの?」などと、不思議ちゃん発言を欠かさない藤巻は基本の声が随分と太くなった印象。そこからのニュアンス挑戦はまだまだ勝敗不安定も、煮え切らない「イェー」を逆手にとったよう「イェーエー(上がって下がるキープ)」は好きかも。
自由さをました啓介さんのベースに、サポートギターを今後どうするかは別としても今回導入した価値を感じて、んでもってその代わりに払ったものと今後の選択とかに勝手に相変わらず感情移入して泣けてきちゃんだけども、そこは今後重ねていかなきゃわかんねぇし、まずはともかくおなかいっぱい!そんで今後月1ペースでおかわりできる贅沢さにニヤけます。まだこの旅は始まったばかり。その羽めいっぱいのばぜ。

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ライブ自体はいいんすけど、グッズがさー…(チャシャ猫笑い。なんであんなお洒落事務所に所属してんのに、レミくんは果敢に笑いに挑むんだろう、もとい挑まされてんだろ。レミという装置を通すなら有りだというプロデュースですか、武史さん?工史くんのフルネーム調べてたらパンフレットで啓介さんと皆川さんの対談あるって知って、そのためだけに若干欲しくなっちゃってんですが、いかんせん表紙の藤巻の笑顔が痛々しすぎて直視できん。あの笑顔は見てて物哀しくなるよ。
ただ前田温泉タオルはいいと思う。白地と文字の配分がが商店街でもらえるタオルみたいですごくイイ。“HINATCHI”ばりにブランド化してこうや。マジで。