残暑の贈り物

パッション・フルーツ(初回限定盤)

パッション・フルーツ(初回限定盤)

モノノケ本年度3枚目のシングル。蒼い鳥もSuferKinngもこれも、発売前から散々っぱらライブ遭遇して脳にこびりついちゃってるから「あれ?まだ発売してなかったけ?」という心境におちいります。んだけど手元届くと新たな発見があったりで嬉しいのよね。
私の中でこれをやりきっちゃうのはかっこいいよねっーポイントがあるんですが、どんどんストライクかましてくる。“フジファブリックらしさ”ってのはそれこそ本人たちが悩んで模索してきたラインなんでしょうが、志村にしか描けない世界をフジファブリックでしか鳴らせない音で構築するっていう、それで十分だしそれしかないかと。モチーフでいっちゃえばこれもっと甘ったるくなるようなラブソング要素を、こんなにも気持ち悪くこんなにもおかしく歌っちゃうんだもん。「スパイダーとバレリーナ」もよ。今まで出なかったようなこと言い切っちゃってんだけど、妙に愉快になってんのよね。
色んな方向にふりきりだしてっけども、こっち置いてけぼりってんでは決してない。振り切る速度と一緒に、巻き込む威力もどんどん冴えてってる。こないだのロックロックでポカーンとしてた方々、あの場ではぽかーんだったろうけど家帰ってあの音の存在忘れらんないと思うのよ。“違和感”ってのがひとつPOPっー毒を解析するキーだと桜井和寿が折に触れこぼしてますが、そういう観点じゃファブはがっつりPOP要素突き進んでると思うのですよ。磨かれてく牙で殺されるのが待ち遠しいんだって。
ライブ遭遇では聴き取れてなかったけど、歌詞カードみてドっ掴まるフレーズってのがあるんすが今回は「メガネはどうか そのままで」。いいよ、すごいこれグっとくる。
…しっかし1曲内で喩えすぎだよな(初遭遇からずっと思ってた。

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blue

blue

夏真っ盛りの発売に迎えてましたが、実家帰ってたりで落ち着いて感想書く機会逃してました。
夏の匂いのつまったアルバム。自分の知ってる夏の景色とは違うのに、なぜか“知ってる”景色たちに憧れる。その焦燥が夏を飾っていく。夏の名残をこの曲たちと見送るのです。

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残暑の贈り物といえばフェス関連のレポートですよ。ロックイン増刊号で和村ツーショットならず!!わーん、ファブとトライセラそれぞれの集合写真隣配置だけどもさ!そういう配慮できんならまぜこぜ写真撮ってよーー。この夏の無念を晴らす、唯一の回復措置だったのに…(無念。
その分というか、音人のライジングレポにほっこり。見れなかった残念さも湧き上がりますけど、EZOISTフィーチャーぷりが嬉し。テナーもバンプもファブも捨てられんかったが、ライジングサン奥ステージへの憧れは募るね。
あと音人は1pだけだけど樋口さん対志村がイイ。「やさぐれる」の語源について延々語って見事にはしょられる志村。<狂気という名の金脈を自ら掘り出し男の暴走>の下りとか愛あふれてていいなー。とんがってんなー、もー。