「色んな魚が死ぬから、リアルな話」(マキシマムザホルモン“ぶっつ生き返す”ツアーin滋賀U☆STONE)

道路交通標識で科学的に解明されない何かに注意という事項があるらしい、そんな呪われた滋賀県で呪われた様に踊り狂った夜。ポリやZAZENなどフェスやイベントでの遭遇だともっと!と思っちゃうけど、ワンマンタイム踊りぬく自信がないというゾーンが私の中にあります。今回は3月のアルバムにとっ捕まって、対バンタイムだったら…という観測の元の参戦でしたが、甘かった(どーん。初めてしんどさのあまり、MC中に途中退場しましたよ。空気求めて開けた扉の向こうには、同じような屍な方々が転々と。でも曲始まっちゃったらまた乗り込んじゃうのよ。
フェスとかもそんな構造で進行してきますけど、狭くて空気密度薄い分体力の奪われ方が半端ねぇ…。安全圏なども皆無。開き直ってピンボールの様に、あちゃこっちゃ飛びまわされながら踊っとりました。正直ね、楽しいってよりもしんどい。ナヲ姐も言ってたけど日常、こんなしんどい状況そうそうないよ。でもなんか、しんどさを超えた先に奇妙な快感があんのよね。
フジファブ、テナーとの出会いの中で、“大っきい音”というキーワードが個人的に芽生えてきました。ヘッドフォンではまず耳から受容して刺激が全身にめぐりますが、ライブでは耳だけでなく全身の感覚に直で刺激が伝わります。頭でっかちな現代人にとって(誰よりもまず自分の生活スタイルが)日常こんなに全身使うことないっすかんね。気持ちイイのよ、ほんっと単純に。音っていう刺激を反応するがまま受容する、そういう単純な疲労はものっそシンプルに気持ちイイ。
気持ちイイ夜ではありましたが、自分の限界点が50分(フェスタイム強)だということもよーく判りました。このデーターを元に一層愉快なライブライフを送りたいと思います。

<その他の驚き>
・ダイスケはんの見た目がウブさんになってた
・一斉ヘドバンの光景は見事すぎる
・「ポカーン劇場」
3度の飯より〜に恋のおまじないでマキシマムの言語キャッチーさってのは十分感じるけども、MC聴くにつれやはり見事ですわ。「(恋のおまじないしないと)琵琶湖が海に繋がっちゃうぞ!」って脅した後に、「いろんな魚が死ぬから、リアルな話」ってナヲ姐が付け加えてたのに特に痺れた。淡水魚だもんね!