「このハモ(鱧)野郎!!」(アナログフィッシュ2007 SPRING SCRAMBLE SESSIONS in心斎橋クラブクアトロ)

電車の旅にはおやつ必須
私も頻繁に足運んでる訳じゃないけど、アナログは是非ライブ体験して欲しい!音の、声の、拮抗と調和。そんなガチンコ対決の迫力ったら!!音源の完成度もめちゃ高いんだけど、それ以上の熱量や甘さでもって歌と再会できる。当たり前かもしんないけど、当たり前のことが充実エキサイト。
アナログを私は、現代の焦燥を群ぬいてPOPに表現してるバンドだと思います。後悔すべき過去も、描くべき未来も持たないリアリティ。切実さすら薄らボンヤリ包む空気の中で、それでも「世界」や「君」を探してる。救われたいけど救われなくて、狂いたいけど狂えない。。「夕暮れ」がめちゃめちゃ好きなんすが、SOSに聴こえてしかたねぇ。閉じた世界で途方に暮れる、精一杯のSOS。助けてとも言えない、言ったって変わらないことも知ってるから言わない。世界は変わらない、自分も変われない。
100にはいききれないし、50もない。でも0じゃない。限りなく近くても、0じゃあない。微熱抱えて生きてくために、ロック爆心地で踊り倒す。
聴けて嬉しいキラーチューンに、ガンガン新曲でも攻めてきました。折り目折り目の遭遇の度に最新曲と出逢ってますが、その度に距離感が鋭くなってる。立ち位置は変わらないんだけど、間合い詰めてくるスピードが磨かれてる印象。変わらない世界で変われない自分がなんとかやってくための特効薬。大げさな夢想じゃなく、ほんのちょっとだけの希望。ほんのちょっとだけでいい希望をゆっくりと選んでく。くっそー、かっちょいい。
やっぱ<もーぉすぐ30歳!>っていうのは違うんですかね。今回は佐々木の健ちゃん側端っこ最前にいたんすが、下岡さんの立ち振る舞いにドキドキしっぱなし。州ちゃんはどこの歌のお兄さんですかっていうオーバーオール姿だったんすが(長裾まくってたけど西川兄貴ばりのあの絶対領域は出ず)、にじみ出る包容力にキュン。佐々木の健ちゃんの何かのおもちゃみたいな動き(心からの賛辞)はゼンマイ増量な感じ。州ちゃんと健ちゃんの組み合わせは教育テレビ的な匂いがしました。歌って踊ろう。また会いにいくよ!

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大阪の共演はtobaccojuice。リズムの取り方がHIPHOPな印象ですが、グットメロディとグットサウンドには違いネェってんで踊り倒しました。緑とか青空が似合いそうな、気持ちのいい声と音。野外で聴いて踊りたい。