「そんなにホントはタフじゃないです、3倍くらい」(YO-KING LIFE WORK TOURvol.23〜日々とポップス〜in京都磔磔)

それでもすごいぜ倉持キング。カモンヨーキンッ!!ってなもんで、名盤(本人が5回くらい云ってた)「日々とポップス」中心にYO-KING名義で聴きたい曲外さずナイトした。
真理を前に哀しみにも怒りにも惑わされずに、どうしてあんなに気負いなく喜びを汲み取れるんだろう。真心においても強く感じるのが音楽だってひとつの「物語」であり「幻想」であるはずなのに、1ミリたりとも浮遊してないこと。浮遊せずにどこまでもそのままに、もう一つの世界を見せてくる。桜井さんのキラキラソングも倉持さんの声を通すことで着地する、あのバランスが絶妙。過剰さのもつ不健康な甘さを味見した上で、これはいいやって投げ捨てる。夢に侵された高熱なんかでもあいまいさに浸った微熱でもなく、平熱を貫くためのロックンロール。
CDJと同様に3ピース形式。音源は弦や鍵盤なんかがメロの柔らかさを引き立て彩ってましたが、リズム隊の生み出す躍動感がまた違った表情と命吹き込むでやんの。リズム隊のお2人がまたやべぇのなんの。このトリオのお付きあいも長い様で、抜群の空気感。
こういう温度で生きたいっす!と毎度血がにじむほどに思いますが、まだまだその境地には程遠く。しょうがないんでキレイな水をごくごく飲む代わりに、グッドミュージックを浴びさしてもらいます。つんのめりな自分とあわさって、ちょうどよくなることを願いながら。