レミオロメンTOUR2006 "ISLAND OVER THE HORIZON" in大阪城ホール2日目

前日までの雲も去って、見事な快晴。青い空に映える紅葉に見とれつつも、風の冷たさに冬の訪れを知らされる。鮮やかなグラデーションを描きながら沈む太陽にかわって、蒼の空に浮びあがる三日月。最高の「アイランド」日和じゃねーのと、弾む心のままに行ってきました。


滑走路ライブに色んな意味で未だに私は囚われてんだなというのを実感した前半部。1発目「永遠と一瞬」の声の迫力におおっ?!!と食いついたものの「五月雨」から滑走路ライブの流れ踏襲してんのが、記憶の鮮明さが目の前の音に勝ってちょっと不完全燃焼。彼らが手を抜いてるとかじゃないんだけど、もっと良くなる!と経験を前提としたポテンシャル評価にやきもき。「蒼の世界」とか夏にものすごく言葉大事に歌う様になってて、もっともっとを期待しすぎちゃってた。
ですが「シフト」から中盤、一気にスイッチ切り替わってぐっと音の密度があがる。続く「プログラム」「モンスター」と、鋭さの増したお前等は獣だ*1タイムにゾクゾク。一転「太陽の下」はunder the sunツアー時の荒削りなパワーは段々洗練されてく中でなくなったものの、代わりに増すしなやかな音の強さに聴く度好きになる。
「盛り上がってこー!」BY藤巻の言葉でキラーチューンの時間を経て「粉雪」。夏に各地で冷風を感じさせてくれたこの曲が今夜は孤独を、雪を溶かすイキオイに熱っつい。なんだこのエネルギーと震えたまま、「アイランド」。
人は変われない と閉じきる言葉に、どこまでも広がろうとする音が裏切ってる自己矛盾。嬉しくて笑っちゃうほどに、もう今のレミのテンションは曲の先に行ってる。どんなに深い闇や厚い雲に覆われても、いつかの太陽はここに確かに存在してる。心の中に、自分自身の生命の中に。三日月だってそう。今は欠けた光でも必ずまた満ちていく。
雨はあがる。月も満ちる。太陽だってまた昇る。何時でも願った時に、目の前の地平は越えていける。何度だって飛び立つだけ。
今の地平、しっかり魅せてもらいました。余すトコなく届けてもらったとは思うけど、今に色濃く気配をみせてる「この先」の彼らに会いたい。新しい景色の気配にいつだってゾクゾクしちゃう。ひとまずは残りまだまだこれから全国廻ってきっとドンドン熟成される曲たちを、CDJで味わせて頂こうと思います。山崎氏の策略にトコトンまでのっかって、素敵な思い出作ってやる。アイランドから羽ばたいた先の景色を分かち合わせて。また会いましょう、POPエッグ。


その他の報告と感想
・ホライズンすぎる?!!>OP映像の地球輪郭線に対し
・ポップすぎる?!!>「明日に架かる橋」映像に対し
・多角なカメラワークでドラムプレイをありがとう>ドラムの腕大好きっ子
・ちょっと太った藤巻の腕もご馳走様>AC着用Tシャツ(NOTライブT)の袖が妙に短い罠
・啓介さんは肩と胸板>本日の堪能ポイント
・本日の「南風」はドラムの柔らかな力強さが今までになく出てて、過去最高に好き!益々パワーアップしてる治ワンマンショーはあまりの恥ずかしさに直視できませんが(どんな顔して袖で啓介さんに巻とかが見てんのか見てみたい)、彼のドラムはやっぱ好きです。重みや張りがあるってんではないけど、柔軟なしなやかさ。人柄でんのかなー。
・「シフト」のエッジが増してて、巻ギター上手くなった?疑惑発生中。
・「ビールとプリン」はいつ聴いても藤巻と付き合いたくはないと心底思うが、描かれてる彼女と付き合いたいと心底思う。

*1:by武史さん