「夢をありがとう」


赤鼻センセイと、可愛くなさが最高カワイイガキ共
昨年の「流星の絆」に次ぐイキオイでドっ掴まった、「赤鼻のセンセイ」が最終回でした。全力でぶつかってくる大人と、巻き込まれてひきずられてうっかり懐いて、そのくせ寄っかからずに立とうとするガキ共なんて愛さずにいられるか(反語。全10話、夢とか希望とかなんかそういう当たり前でキレイなものをたくさんたくさんありがとう。

最終話の最大泣きポイント=先生ズのぎゅー
最後の最後に全部が報われる、この瞬間からエンディングにかけ見事に号泣っス。随所でベッタベッタな大技かまして、わりあい無理に物語展開させてる面もあるドラマでしたが、誰かと誰かの想いが重なって繋がって人が変わってく過程をものっそ丁寧に描いてるから、そこの説得力ひとつで結末のご都合さは許されると思うのです。ドラマ版流星でも思ったことですが、“物語”なんだもん。物語なんだから、物語ぐらいこんなハッピーエンドを期待しちゃってもいいじゃんか。
そんでもって役者・大泉洋にドっ掴まる機会でもありました。物語の作りの綿密さと両軸で説得力を担う、役者・大泉の存在感。今までは大泉さんの強すぎるキャラクター性は役の幅を制限しかねない、役者としてはマイナスなものだと捉えてたんですが、この人が見せる“人間”の姿はそれ一個だけですごい稀有なものなんだってのを痛感しました。なんていうんだろう、決していい人ではない、お調子者で小賢しくていじ汚くて、だけど何かに賭けることができる、信じることができる“人”の姿。この憎めなさ、こういう空気を放てる人なかなかいないってやっと気付きました。
ドタバタさを存在いっこで成立させられる、喜劇の立役者…とでもいうの?今更ながら、実に今更ながらもその魅力にドっ掴まった。日本のテレビに必要な人だわー。良質な物語をたくさん見せて頂きたし。