生まれ故郷で会いました(フジファブリック「TEENAGER FANCLUB」TOUR in高知x-pt)

会ってきました、モノノケに。南の国で会いました。
今日の100%を魅せてもらったけどこれはこれから110%にも120%にも伸びてくって、このツアーそのものにポテンシャルを感じる。すごい今更だけどアルバムが2年2ヶ月ぶりってことは、アルバムツアーも2年ぶりってことじゃないっすか。この2年のライブってアルバムって枠がなかった分、ある意味判りやすくガツンとした構成取れたんだなと思ったの。なんつか野球でさ、剛速球なりカーブでストライク連発という派手な展開に対し、打たせて取るって手法あるじゃないですか。あれみたく“聴かせて殺す”、このツアーはそんな印象。この構成を昇華すんにはまだ余白があっけど、これを昇華しきったら確実に次のステージにあがることになると思う。
結構早々に「ロマネ」で「蒼い鳥」や「若者」ら辺繰り出されて、しかもその曲間の間合いを置くというかでちょっと戸惑いましてね。でも音が出た瞬間の密度の濃さに吹っ飛ぶんで、逆にまったり余韻もらえるのは有難いとすら思えてきましたよ。多分曲を詰めちゃう方がもってくには簡単なんだろうけど、あえて曲間とってんのかな。
今までにもこういう聴かせる構成組み込んでたけど、なんつかいよいよもって勝負にでたって印象がある。「銀河」や「陽炎」だけでも、「茜色の夕日」だけでもない、フジファブリックの全てを、見せ付けてくるような。そんな印象。1曲目「ペダル」から連れてかれるよ。レミのワンフルツアーは「連れてってもらう」ってもうちょいキレイに思ったけど、ファブはなんつか「引きずりこまれる」ってゾワっとした。人の想いの複雑さそのものな混沌さをもつ、フジファブリックの音像世界に連れてかれる。望むところだ。
この1年よく抱いたわかりやすいウォー!って充実感とは違うんだけど、今までになく“化ける”気配にじっとりゾワゾワしてる。突き抜ける方向にはこないだの武者巡業である程度いっちゃったら、掘り下げる方向てか。見えない部分でも確かに変わってきてる。そういうトコをなんか試してる気がする。最後の地富士吉田まで、この旅を見届けたいと思います。

                  • -

その他報告
・志村、竜馬をマジリスペクト告白
・地元の殿様「信玄公」よりも「竜馬さん」が好き
・ただし「海援隊」な武田鉄也氏には想いで負けると認める
・桂浜に行ってしたことが石を積むこと
・動作で乗り切る加藤
・前から思ってたけど、山内の「チャリンコ」言い回しは可愛い
久しぶりになんかメンバーが志村の話(竜馬マジリスペクト告白)に失笑リアクションを取ってくれてました。武田信玄坂本竜馬を、さも現存で且つ同列として扱う志村の口ぶりが、さすがに聞き流せなかったかな。客とメンバーの失笑さに志村も「僕、変なこといってますか?」って反論してましたが、言ってる内容ってよりも話題の扱い方がおかしい加減。
坂本竜馬が好きってのは言ってたけど、想像よりも好きで驚いたといいますか、生まれ変わるなら高知に生まれたいとか、坂本竜馬をお国自慢できる高知男子が羨ましいとか言ってやがりました。やっぱあの男が口にだすことはわりと執着が半端ないんだなってのを思い知った心地。ただまあ志村が好きだという坂本さんの像は史実の坂本さんでなく、「おーい竜馬」の坂本さん像だと思う。賭けてもいい。確かめる手段がないが、わりとかなり自信ある。

                  • -

あとどこまで本気か知らないけど、桂浜の波聞いてたら今回ツアーでやるつもりなかった曲やりたくなったってんでホント久々「茜色の夕日」ACでやってくれました。本人らも「何時ぶり?」って首かしげてましたが、多分去年の夏ツアーぶり?「TEENAGER」ツアーで是非とも聴きたかったから嬉しい!叙情的なバラードっていうだけでない、エモーショナルな一面が引き立つボーカルになってて震えた。ある程度の時を重ねてくとこういう変化を目撃できっから、ますますもって目が離せなくなんのよ。