ライジングサンのサンライズ(RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 inEZO)

 朝日見れたよー!
あっという間のほとんど48時間。最後ら辺はずっとあそこに住んでる様な錯覚さえ抱きました。まだ夏は続くけど、それでももう折り返しなんだなと寂しくなります。
音楽と生きるということ。それはどういうことか、感じて考えた時間でした。とても幸福だけども、にぶくうずく痛みが伴う。心が震う、心が奮う。忘れたくないことと、忘れらんないこと。そのどっちもが、今もここにあるんだと指し示す。
「どうして今日みたいな日ばっかじゃないんだろうな」そう云ったのは細美さん。いつかの怒りも哀しみも未だここにあるけれど、でっかい音に吹き飛ばされたら楽しい!の気持ちが満ちてくる。今だけは、今夜だけは大丈夫なのに、どうしてすぐに忘れてしまうんだろ。楽しい!の気持ちだけじゃなく、今日抱いた痛みだってきっといつか忘れてくんだろう。
どうして忘れちゃうんだろ。どうしたら忘れないでいれるんだろ。一生懸命生きてたら忘れないのかなって思ったけども、一生懸命生きるってなんだよとすぐに八方塞り。ただいい加減、同じ気持ちを抱き続けるのは不可能だって知ってる。同じ距離で居続けることはありえない。だからせめて今日の痛みが喜びが、明日の何かにつながればいいなと願います。心をゆらすあの歌たちと、再会する度に生まれる新しい感情が景色を作る。その中に映りこむいつかの彩を見つければ、忘れたとしても想い出すことはできる。
私にとって“何か”ってのは、全部がそうってんじゃないけど、ほとんどが絵を描くこと。なので描こうと、思います。言い切るには結果出してからですけども、少しずつだけど確実に見える像がハッキリしてきてんの。あるものを、あったものを映す念写から、一歩先に行けそうな気配。感触と念写を混ぜ込んだ、“絵”をやっと描きだせそう。
時間がかかってばっかだけど、「またね」の約束を繰り返して季節を重ねていけるんなら、多分きっと今日だけじゃなく、これからだって大丈夫。

<主な足取り>
初日→マキシマム・ロスト・エルレ
2日目→ピロウズアジカン永ちゃん・テナー・バンプバンアパ・ファブ・Cocco・ソカベさんバンド

会場探索がてらちょろっとだけど好かったのが、ソウルフラワーユニオン・JOYHEIGHTS・TheBirthday。フライングキッズは終了時間を間違えてて間に合わず。浜崎さーん(唯一の無念。
<特化感触&報告>
マキシマムザホルモン 「13プラス1のゴミの分別、プラス1はお前らだー!!」byナヲ姐 
でっかい音浴びて身体動かして、その意思に打ち抜かれてぶっ殺される。空いた隙間に楽しい!が詰め込まれてぶっ生き返る。これこれこれ、こういうことしに来たの!!と最高の開幕。
・LOSTINTIME 
http://www2.plala.or.jp/buntan/e/07-RSR2.jpg
白い恋人がんばれー!」by海北さん お土産に楽しみにしてたんですって。それはそれとして…。
明日を作ろう、明日を選ぼう、そして一緒に生きようと。心をおおう厚い雲から、蒼を呼び覚ます歌。哀しみや憂いを融いた、見上げて紡ぐ希望の色。昨日の歌から今日の歌へ、どんどん距離が縮まってく。まだその先の景色は見えてないけど、霞かかってた雲がさって蒼がより鮮明につきささる。雲が晴れた。雲は、晴れた。
・JOYHEIGHTS 
化け物ドラマーと名高い中村達也氏を体感したく足を運べば、古参モノノケどものバトルに震えまくり。どの楽器も好き勝手歌い、叫び、咆える!また会場がGREENOASISってのが怪しさ増長なんよ。床ギシギシいうので、外で踊りまくってました。夜のセッション大会も今回は逃しましたが、虎視眈々と狙いたし。
しかしクハラキューちゃん氏といい、とんでもドラマー叩きっぱなしすな。ビックリ大樹祭りの比でねぇ…。
ELLEGARDEN 「お前ら全然聴こえねぇぞー!!」by細美さん
SEがなる、拳があがる、彼らがいる。点火までカウントダウン。ツアーも始まって連日連戦で細美さんやはり声枯れてましたが、かなり出力喰いかかってきてて、こっちも全力で楽しむだけ!いつかの怒りや哀しみを、楽しい!でもって焼き尽くす。
the pillows
北の果てというたら怒られるかもしれませぬが、そこで聴けたよ「この世の果て」。透明な孤独な色は、透き通ってすきとおってとてもキレイ。何にも持たないこの手だけど、伸ばしてみてもいいかなぁ。
・ASIAN KUNGU-FUG ENERATION
ここにあるもの掴むための叫びから、もっともっと強く求める叫び。新曲「ライカ」の叫びの質にビリビリする。88ROCKん時から感じてた違和感がもうちょいクリアになった再会。そのつながりでか「ある街の群青」も、先の酔杯ん時と手触り違ってきてる。あん時は映像のこともあったし、鉄コンキンの世界観でのある街〜の音質だったけど、今のはアジカンだけのすっぴんのある街〜な印象。単純にいうと急いてる。焦れて乾いて焦がれて求める。チリチリと、その熱が張り付く。強く、求めてくる。誰かを、君を、心を、未来を。もっともっと、明確に求めてくる。
矢沢永吉
昨年のロキオンはバイン選んだため、念願のYAZAWA。とにかく音も姿も何から何までかっこいい。ACに花火と、18日昼の部をガツンとしめてくれました。人生3度目のタオル投げ(ゆずのリボンはツアーで1度換算、もう1回は阿部さんの仲間とノリノリ40祭にて呼人さんと)は、本家で体験。去年のロキオンで夏フェス味しめたとご本人がおっしゃってましたが、来年はますますもって夏フェスをYAZAWAが荒らすか?毎週末何かしらのフェスで永ちゃんがトリとかアリじゃね。その内荒吐とかも進出なさるぜ。
ストレイテナー
音の爆撃っぷりにますます磨きかかってくから、音源じゃ物足りないの。全身で爆音で浴びたい!リズム隊の爆薬音っぷりに重さがあったと思いますけど、新曲がなんてかメロディにも重さが出てきた印象。爆薬で吹っ飛ぶ風の上昇が気持ちいいバンドだけど、地の引力も描いてくかな。
フジファブリック
http://www2.plala.or.jp/buntan/e/07-RSR1.jpg
志村が咆えた!今まで“叫ぶ”まではあったけども、咆えたよ吠えだしたの!!出力はとんがる一方で、最初っから最後まで踊りとおし。「ハカランダ」の鮮烈さ、「打ち上げ花火」も発射・開花ともの音撃増してるし、「SuferKing」はもちろんスカパラホーン隊交えての大バトル。ホーン隊の唸りに負けてないよ!確実に深まるモノノケの気配にただただエキサイト。
曽我部恵一バンド
心が動いている証。喜びも哀しみも刹那さも、日々を彩る願いになる。それがどれだけ素敵なことか、それがどれだけ大事なことか。この手にまだ何にもなかったとしても、願いはずっと続いていく。


<想い出写真館>
 
ナノ屋のナノム麺と、北海道米ブースの海鮮パエリアに豚汁。写真撮れたのはこれだけですが、踊っては喰い踊っては喰い、フェス痩せという言葉は私にはないと思う。北海道は海鮮も野菜も肉までも、何でも美味!

 
ボディペインティングの出店でお願いして、モノノケを左手に装備。左手の薬指のトコに「FF」のしっぽがきてたり、しっぽや足にラメちりばめたりと、担当してくれたお姉さんがおもしろがってかなり凝ってくれてました。butラメビーズは直後のプロウス→アジカンと、こぶし振り上げてるうちに全て吹っ飛ぶ。

<次回への教訓>」
シャトルバスの出る麻生駅はどっちの出口からでもいいけど、列が込んでる初日は南出口のが吉。
・リストバンド入場待ちには心してかかれ
・日中は半袖、夕方から長袖、夜間にはパーカー
・Tシャツの重ね着でもわりとぬくい
・荷物はヘタにわけて持つよりも、レジャーバックで一括のがよさげ
・畜光の腕輪とかペンライト、あると夜の移動安心
・Redより奥の移動は懐中電灯欲しいトコロ
・シート位置確認する、大きめな目印必要
・夜露が意外な伏兵、ビニールシートは2段構えで!
・シートが冷えるので下にひくバスタオルと上にかぶる毛布とこっちも2段構えで!
・貼るよりも、持つカイロのが便利
・朝日にも日焼け対策を(最後の最後で焼けた)
シートでじっと待てたら寒いすが、踊ってたり動いてたらそこそこ平気。EARTHテントは天幕で音こもるので、中入るか正面じゃないと物足りない。夜間でも寒さ気になんなくて助かりますがね。
SUNステージ近辺は面子が面子なだけにact前後は欲望渦巻いててちとしんどいすが、Redより奥はのんびりしてて好か。まーだエルレアジカン捨てれるほどの境地にはいけませんが、もうちょい歳くってお酒ものめるようになったらゆるゆる奥で過ごしたいと思うくらいに良い。GRENNOASISはただのテントかと思ってたけど、木製レトロさが怪しくもお洒落なバーでかっこよすぎた。