2月18日 ELLEGARDEN ELEVEN FIRE CRAKERS TOUR06-07 in広島クラブクアトロ

 広島行ったら喰わなね
お好み焼き喰ってライブ行って温泉入ってと、強行スケジュールのわりに極楽トラベル。17日に感情使いすぎた反動でかゆるっとした道中したが、0と一緒ってのがまたダルっとさを促進。小学校の修学旅行が広島だったんで、10年経って方法も理由も違うけどまた一緒に来てんだなと足停まる瞬間が幾度かありました。0らの前では幼馴染の顔した私になるから、時々「今」との接点がくすぐったい。
今よりずっと無防備で無自覚だった時代ってのはどんなに経験を上書き保存してっても「思い出す」って事がある限り、消えてはいないんだと思ったんです。当時よりは対応作れるようになってるし、そこで新しく知った感情や困難がある。だからって増えた分昔のが消えて減ったんでもなくて、普段は忘れてるだけで今もここに残ってる。

抱く感情そのままの温度をその言葉で、その音で。瞬間を一音に、永遠を一曲にこめて伝えてくるバンド。CDJ以降のロキオンインタビューで「燃やし尽くしてやる(+あたためてやる)」っていう気持ちでライブやってると細美さんが話してましたが、一曲に一音に詰められた感情温度の欠片がこっちの腹ン中に沈めてた感情に飛び火して引火して、内側から満ちて溢れて焦がされる。表面を焼き尽くす真っ赤な炎の渦ってんじゃなく、蒼い青い炎の火種。
「今日は祭りみたいだな」と、息つく間もなくたたみかける広島ヤンキー気質に細美さんたいへん御機嫌で。そんで「おまえら(今日は)よくたたかったよ」とも最後云ってくれました。全力でぶつけてくる感情に引火されたものを全力で返したことに健闘を称えてくれたんでしょうが、なんてか、全然ここ=ライブ空間では闘ったことになんないっすよ。だってここではなんも抑制されてないんだもん。歌いたかったら歌って、泣きたかったら泣いて、笑いたかったら笑えと。音に刺激されて湧きでた感情を、ひとつも残らず見せろって彼は彼らは云ってくれる。
本当に闘うのは、ここを出た時。なかなか日々の状況を対処する過程で、全力で感情を伝えたり貫いたりするのは難しいもんです。全ての場面でそうする方が良いのかってのはまた別問題だとも思いますが、でもやっぱり状況に対して感情を誤魔化しちゃ対応も作れない。何に自分は怒って泣いて笑うのか、燃え移った感触を手引きに確認したら“行って来ます”。そんでまた“ただいま”と言える日まで。その間に生まれた感情が、きっと彼らの音をより感じさせてくれるから。そうやって、これからもこのバンドと時間を重ねてきたいと思うんです。それってしんどいんだけど、わりと楽しいもんなのよ。