2月11日「E.L.L. 30th Anniversary」最終日inE.L.L&2月12日増刊ミドリカワinTOKUZO

 今滞在中、唯一の名古屋らしい食事
名古屋は遠征じゃないと日頃言い訳してますが、久々お泊りで2連ちゃん満喫してきました。快速乗り継いだ行きの道中に2度も虹に遭遇したりとジャーニー感たっぷり。そんな旅先での再会スペシャルは、なんてか…濃すぎた。

<「E.L.L. 30th Anniversary」最終日>
E.L.Lの30th記念企画トップバッターとしてドンちゃんが3日間ホストを務めたイベントライブ。
オープニングアクトにUNISON SQUEA GARDEN。ウタ心感じる3ピーズバンド。ドンちゃん好きそうだ。エレキ弾き語りかましてくる度胸に好感。Vo&Gtの佐藤くんが後でドンちゃんバンドとのセッション参加も。
・最終日のゲストはミド。J-BOY口ずさみ登場する姿それだけに爆笑。あまりにもミドリカワ書房でした。キラーチューンにシングル看板、NEWアルバムからよりにもよってな2曲で鉄板ソングとイベント王道セットリストが再会にはちょうど良い加減。翌日これでもかと喰らうことなど想像もせず、書房ワールドをノンキに噛み締めておりました。ちなみにミドのセッション参加はなし。
・そして堂島孝平×Hi-Tension Please
POPっていうのはポピュラリティーであり、ポジティブだと捉えてます。人が生を紡ぐためにほんの少しだけども必要としてる希望を、ほんの少しだけでも人が求めているということを最大のリアリティに織り交ぜて届けるのがPOPソング。そんなPOPソングの持つ煌きにも種類があって、ドンちゃんのものは「エレクトリックパレード」だと私は分類比喩してます。電飾による作り物の輝きでしかない筈なんだけど、でも作り物だと判ってても心を預けて心を奪われるその瞬間。過ぎてくばかりの日常を解放するために、人がなんとか作り出そうとする希望の形。
彼が求めて確認し続けてる希望の輪郭へ、手をとって近くに連れてってくれる。一瞬だけ触れたその感触がずっとずっと残ってく。曲そのものも本人も、全身で全力でその瞬間を魅せてくれる。甘い声にもメロディにもうっとりしちゃいますが、なによりその姿勢がとびきりスィート。
ドンちゃんとも1年以上ブリすけど意識より身体のがその歓喜を覚えてたのか、ステージで姿見た瞬間になんかこうゾワっと細胞が釘付けになったよ。後輩(UNISON SQUEA GARDEN)いる影響からなのかな、べしゃりの方は一人称を「お兄さん」戦法できたり妙におっさんくさかったりしたけども。でもでも余りあるほどにドンちゃんはかっこいい!かっこよかった!!ドンちゃんのE.L.Lへの感謝と愛情が、音楽そのものへの感謝と愛情が伝わり満ちる気持ちいい夜したっ。ミドとのセッションが期待してただけに心残りではありますが、巻き込んでくのと基本なんでものっかってく組み合わせだからきっと今後交差する機会がまたあるって信じてる。それもまた再会ですよ。

<増刊ミドリカワ
第3回目にして地方展開のため漸く初参加。「ミドシンマニア集まれ」という謳い文句を軽くみてました。まだ、まだ引き返せたのにわざわざ踏み込んじまった…(顔を覆って。書房ワールドにあてられて、座りライブなのにめっさ疲れたっての。ミニアルバム「家族ゲーム」全体を愉快がる気持ちとは別に、一曲一曲の楽曲のパンチはちょいと弱い印象があって。そっからライブでの遭遇がない間に評価が「こんなもんか」と停滞してた部分があったと今回の遭遇で気付きました。まぁ以降、判断材料を新規に直接得れてないからですけども。そんななんか、簡単に捉えれる程度のポテンシャルじゃなかったよねミドリカワ先生は。
せちがらい事実や状況を、やるせないまーんま物語ってく。人の抱く欲望がせちがらい状況を作ってんのに、まだなお抱く感情は欲望から来てるもので。それをそのまま素直に告げる登場人物が妙に“好ましく”感じちゃうのよ。パンチありまくりの初めましての楽曲陣にそんなソングライティングの巧みさを、また弾き語りってんで物語を効かせるシンガーとしてのすっぴんの度量を、改めて魅せつけられてグッタリですよ。まだまだまだ、あんなもんじゃねぇ。人の生を欲望を、斬り込んで切り取ってきますよ。こんなにも疲れたのに、きっとまた増刊やるってなったら行きたくなっちゃうんだ。いっぺん“好ましい”って感じちゃったら、この中毒性からは抜け出せらんねぇよ。
笑ってついてくってよりは、もう笑うしかないからさ。2007年も、おおいに笑ってついてくよ。