冠に偽りなし

音楽と人の最新号読まれましたか?柳さん金光さん樋口さん平林さんーー!!(ジタバタ。
すっかり月イチの楽しみとなってますが、ホントこの雑誌が好き。音楽とそれを生み出す人への愛情と、その愛情を土台にした批評眼のバランスが雑誌全体で貫かれてんの。結果として生まれた音楽を媒介に、生み出した本人の内に起こった振動を、そして他者や社会という外に広がる振動を。丁寧に感じて言語って形に紡いで見せようとする姿勢にラブリスペクト。丁寧にっていうのは、ふり幅が偏ってないという事。個人の物語で完結してないし、かといって大きな歴史にも走らない。内と外の振動の接着点(融合点?)である音楽がとてもフラットに、されどとても柔らかい手触りで置かれてる。
極端で乱暴な対比ですけども、ロキオンは読んでて血が沸くけど音人は読んでて幸福感が湧く。前者はよくゾクゾクすると称するエキサイトな加減で、後者はなんだろ・・・まだ上手いこと言語化できないけどハピネス?な類?。でも英単語的なハピネスじゃなくて、真心先輩楽曲で倉持さんが叫んでるハピネスな感触。
私ロキオンも好きっすよ。渋谷陽一、激リスペクトですよ。ただなんてかあそこは、覚えたての言葉使えば急進的傾向。古河さん時代よりも今の山崎さんに戻ってからがねやっぱ、渋谷氏を頂点とするロキオン直系な人だからより濃くなった。急進的ってのの内訳は、外の振動に対する期待がデカいから本人の内の振動とのハモが難しい。鹿野さん風にいえばそういう摩擦こそを狙ってんだろうし、それをおもしろいとも思うんすけども。
私は期待ってのはエゴだと捉えてるんで、そこらへんの出し方の加減ジャッジがちょいとまだどこまで自覚的か山崎さんは読めなくて。視点をおもろいとは思うけど、同意するかはまた別次元。渋谷氏までくると恐ろしいことに、言って大丈夫な段階だと判断した内容通達してっから。*1そこはもうただただ戦々恐々とご教授いただく心地。

*1:06年のブリッジ五月号で細美さんが初渋谷氏体験してますが、ついに細美さんが渋谷氏の呼び出しくらったっと思ったものです。それ以前は当時ロキオンにいた柳さんが担当。Riot〜の頃のですがこちらも名インタビュ。