笑ってあんたについてこう

みんなのうた2(初回盤)(全曲PV収録DVD付)

みんなのうた2(初回盤)(全曲PV収録DVD付)

ハードだとかブラックだとか過激ましたとか言われてる様ですが、でもこのアルバム恐ろしい事にPOPじゃね?すんごいPOPだと想うの。描かれてる主人公の境遇になったことある人のが少ないだろうに、なんかヒリっとかすめる物語の語り口。そんで物語をわっしょいするアレンジに、ショートドラマによって広がる窓口。ただもうひたすら愉快になってくる。で、何より恐いのが気付けば口ずさんじゃいだすの。恐ろしいほどに“みんなのうた”です。

私の書房初遭遇は呼人の部屋第2回で。そん時から言葉の行間から物語伝えてくるボーカルにうなったんすが、最近は曲そのものの物語力ってのもビシバシ感じてまた楽しい。「ドライブ」のあの言葉とあの音の組み合わせパンチは痛快だし、オーレィは頭にこびれつくし、「恋に生きる人」はチクっとするし。んで「恍惚の人」の描写がすごすぎる。仏壇の人は〜の下りからが理解できたのか、そうでないままなのかの曖昧さがギューってなる。万引き防止ソングだけじゃなくて、こっちも痴呆症啓発ソングになんじゃね?その道の職にある母の口癖が「老いは必ずくる」なんですが、どうでしょうか。でもそうやって捉えちゃうとおもしろくなくなっちゃうか。

ちなみに現在一番口ずさんじゃうのは「OH!Gメン」。どうして嘘つくの〜。