「はばたき方を忘れたのかい?」

しぶとくアイランド感触。なんで『アイランド』を聴いて『太陽の下』が出てきたかを考え直した時に、思い浮かんだのが8月の滑走路ライブ。ACでの『太陽の下』から『流星』へ。その流れから違和感なく届いたということ。*1

夏の日差しをふんだんに浴び、無遠慮に枝を伸ばす少年期。その幸福な時間に別れを告げ、大人になる決意をした夕暮れ時。そして訪れた厚い雲と闇夜。

色んなトコで目にする「葛藤」って表現に違和感抱いてたんですが心性そのものとして捉えるなら葛藤で間違いないけど、その心性の状況を捉えるなら「挫折」なんだと。心性そのものよりも私は、その心性の状況を心性を描くことで歌ったってのをおもしろがってるんだと整理。

音楽を介して「今」を分かち合うことの喜び。夏の滑走路ライブの動悸であり、ライブを通じてレミオロメンから伝えられたものをそう捉えてます。その喜びをリアリティの糧として羽ばたこうとしたPOPエッグが、リアリティ自体の矛盾を描いた。リアリティ自体に挫折した。そうやって降り立った、地平線を越えた先に見つけたひとつめのアイランド。

「人は変われない」って言い切った後に、どんな言葉を紡ぐのか。その答えは一番最初にすでに言い切ってると思うのですが、さてさてどう魅せてくれるのか。堂々巡りの真理はわりかし優しいけれども。

*1:よく考えりゃライブ盤から順番に聴いてきゃそうなるのを、音源で聴いてないからすっぽ抜けてましたわ